[ロンドン 26日 ロイター] - ブラジル財務省高官は26日、環境に配慮した事業への投資を誘致するため、同国初となるグリーン債の発行を計画していると明らかにした。
ボルソナロ前政権下で財務省は2021年、ESG(環境・社会・企業統治)基準に基づく国債発行に向けた枠組み構築を発表した。ただ、ボルソナロ大統領の環境関連政策が世界的に批判される中、実現しなかった。
同省の公的債務部門責任者ルイス・フェリペ・バイタル氏はイベントで「(グリーン債発行には)残念ながら他の国より時間がかかっている」とした上で、「今後興味深いことを発表できると思う」と述べた。
「ブラジルは環境問題を重視している」と強調し、環境分野に関連した債券発行で市場に復帰することを期待していると説明した。
ルラ大統領はグリーン経済への移行を政策の中心として掲げており、新政権が環境保護に力を入れると期待されている。