[31日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。前日は主要中央銀行の追加利上げ観測やロシアの原油輸出継続を背景に2%超下落していた。
0155GMT(日本時間午前10時55分)時点で北海ブレント先物は0.28ドル高の1バレル=85.18ドル。米WTI先物は0.09ドル高の77.99ドル。
投資家は米連邦準備理事会(FRB)が2月1日に25ベーシスポイント(bp)の利上げ、イングランド銀行(英中銀)と欧州中央銀行(ECB)が翌2日に50bpの利上げをそれぞれ発表するとみている。金利上昇によって世界経済が減速し、原油需要が弱まる可能性がある。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が2月1日に予定する合同閣僚監視委員会(JMMC)にも注目が集まる。関係者によると、委員会は現行生産方針の維持を提言する可能性が高い。
ロシア産原油供給は欧州連合(EU)の禁輸措置や主要7カ国(G7)の価格上限設定後も堅調を維持しており、原油相場を圧迫している。
一方、ドル指数は1月に入って1.3%下落し、原油価格を下支えしている。ドル安は米国外の買い手にとって原油の割安感につながる。