[コロンボ 4日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は4日、スリランカの利上げ決定はインフレ率を速やかに1桁台に低下させるという決意を示しているとの見解を示した。
スリランカ中央銀行は3日、50.6%に達しているインフレへの対策として、常設預金金利と常設貸出金利を100ベーシスポイント(bp)ずつ引き上げる予想外の決定を下した。
1948年の独立以来最悪の経済危機に見舞われているスリランカは、国際通貨基金(IMF)による29億ドルの支援確保を目指している。
IMFは声明で「スリランカのインフレは鈍化しつつあるが、なお極めて高水準にあり、貧困層に不均衡な打撃をもたらしている。インフレの上振れリスクは現在のトレンドを覆し、持続的な高インフレにつながる恐れがある。これは経済に極めて大きなコストになる」と指摘した。
一方、インフレ鈍化が持続すればスリランカに対する市場の信頼が強まり、国債の過度なリスクプレミアム軽減のほか、企業の資金調達環境改善につながり、回復が支えられる」と述べた。