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NYの視点:【6/16IMM】ユーロ売り持ち年初来最小、今週はギリシャや米利上げの行方を探る展開

発行済 2015-06-22 06:58
更新済 2015-06-22 07:00
NYの視点:【6/16IMM】ユーロ売り持ち年初来最小、今週はギリシャや米利上げの行方を探る展開
6月16日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は前週から大きく減少し5月末以来で最小となった。
ユーロの売り持ちも昨年7月来で最小。
◎今週のポイント ギリシャの情勢や米国の年内の利上げの可能性を探る展開が続く。
ギリシャの救済策に関する協議は土壇場で合意にいたるとの楽観的な見通しも後退しつつある。
ユーロ圏は初めて「プランB」を協議したほか、もし合意がなかった場合のギリシャのデフォルト(債務不履行)に向けた対応を検討していると報じられており、欧州の債権団もさらなる譲歩する意向はないようだ。
ギリシャのデフォルトとユーロ圏離脱の可能性が現実味を帯びてきている。
●ギリシャ動向 22日:ユーロ圏緊急首脳会議 25日: ユーロ圏首脳会議 30日に救済策が失効、国際通貨基金(IMF)への支払いを控えたギリシャが債務不履行やユーロ圏離脱を避ける最後のチャンスとなる25日のユーロ圏首脳会合(サミット)に注目が集まる。
来週22日にも臨時サミットが開催される予定。
臨時サミットの目的のひとつはギリシャの銀行の資本流出を抑制することにあるという。
欧州中央銀行(ECB)は臨時電話会合でギリシャの銀行に対してELA(臨時流動性支援)の上限引き上げを決定。
欧州連合(EU)関係者によるとECBは22日にもギリシャの流動性で電話会議を実施する予定だという。
国民の資金の引き出しが続き、ギリシャの銀行の流動性が問題となっている。
欧州中央銀行(ECB)は否定したものの、ECBはユーログループに対してギリシャの銀行は今週にも営業不能になる可能性があることを指摘したとも伝えられた。
今週は、ギリシャの資本規制が導入される可能性が一段と強まる。
ギリシャは「レッドライン(越えられない線)」を守る姿勢を変えていない。
一時、ユーロ圏の債権団が合意に向けて譲歩しギリシャに債務減免を提案するとの思惑もあったが、ダイセルブルーム・ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)議長が「ギリシャにさらに良い提案をするのは不可能」とこれ以上の譲歩の可能性がないことを表明。
欧州連合(EU)高官も「2012年の合意によると、救済策の条件を満たせば、債務減免が可能になる」と方針を明確化。
ギリシャが改革を実行しない限りは債務の減免もない。
ショイブレ独財務相もギリシャのファロファキス財務相と見解が相違しており、月曜日までにギリシャ協議で驚くべき進展することはないだろうと言及するなど、臨時サミットでも協議に大きな期待はできそうもない。
最悪のシナリオも否定できない。
ただ、国際通貨基金(IMF)も指摘しているように、数年前の欧州債務危機時と違い、欧州の経済が回復基調にあり「ギリシャ関連の混乱は管理可能」との見方も少なくないようだ。
●米国 23日:パウエルFRB理事の金融政策に関する講演 24日:1−3月期国内総生産(GDP)確定値:予想前期比年率‐0.2%(速報‐0.7%) 25日:5月PCE(個人消費支出)コアデフレーター:前年比+1.2%(4月+1.2%) 26日:ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁講演 6月の連邦公開市場委員会(FOMC)やイエレンFRB議長の記者会見では年内の利上げの確証は得られなかった。
声明では、経済や雇用に関する判断が前回の4月会合から上方修正された。
しかし、四半期ごとに発表される経済の予測(SEP :Summary ofEconomic Projections)では、2015年の国内総生産(GDP)見通しは前回3月の2.3-2.7%から1.8-2.0%へ引き下げられた。
1−3月期のGDPが予想外のマイナスに落ち込んだことが要因で、GDP見通しの引き下げはある程度予想されていたが予想以上の引き下げとなった。
失業率の予測も2015年は5.2-5.3%と、5.0-5.2%から引き上げられた。
ギリシャと債権者との協議が暗礁に乗り上げ、ギリシャのデフォルト(債務不履行)またはユーロ離脱の危険が不透明性につながり、FRBは利上げをしばらく見送る決定をしたとも考えられる。
米商務省が発表する1−3月期国内総生産(GDP)確定値は前期比年率で速報の-0.7%から‐0.2%へ上方修正される見込み。
一方、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCE(個人消費支出)コアデフレーターの5月分は前年比+1.2%と、4月と同様、低水準での推移を継続していることが示されると予想されている。
FOMCメンバーはこの指標が2%まで上昇する自信につながる確固とした証拠を探している。
それまではドルも上値が抑制されることになる。
●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMMポジション】 *日本円 ネット・円売り持ち:-80,664(6/16)←円売り持ち:-116,286(6/9) (直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499) (過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-89,375(6/16)←ユーロ売り持ち:-137,974(6/9) (07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-25,434(6/16)←ポンド売り持ち:-28,277(6/9) (07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+5,358(6/16)←スイスフラン買い持ち:+10,129(6/9) (過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-12,281(6/16)←加ドル買い持ち:-13,745(6/9) (直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル売り持ち:-4,048(6/16)←豪ドル買い持ち:-14,027(6/9) *NZドルネット・NZドル売り持ち:-9,168(6/16)←NZドル売り持ち:-11,795(6/9) *メキシコペソ ネット・ペソ売り持ち:-52,490(6/16)←ペソ売り持ち:-51,132(6/9) (直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)

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