[フランクフルト 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した3月の消費者物価指数(CPI)速報値は、前年同月比の伸び率が6.9%と前月の8.5%から大幅に低下した。縮小幅は1991年の統計開始以来最大となった。
しかしコア指数は伸びが加速しており、欧州中央銀行(ECB)によるさらなる利上げの可能性が高まった。
総合CPIの伸び鈍化はエネルギー価格の下落が要因。昨年3月はロシアのウクライナ侵攻を受けて急上昇していた。
その一方でエネルギー価格と食品価格を除いたコアCPIの伸びは7.5%と2月の7.4%からわずかに拡大した。
ロイターがまとめたエコノミストでは、総合CPIが7.1%上昇、コアCPIは7.5%上昇となっていた。