(香港株市況を追加しました) [上海 23日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 4576.4922 98.1279高 6919.1億元(上海A株) 高値 4577.9394 安値 4264.7724 前場終値 4369.1590 109.2053安 4008.2億元(上海A株) 寄り付き 4471.6130 6.7513安 前営業日終値 4478.3643 306.9917安 6839.1億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 27333.46 252.61高 1359.9億香港ドル 高値 27406.41 安値 27008.51 前場終値 27174.36 93.51高 720.5億香港ドル 寄り付き 27126.47 45.62高 前営業日終値 27080.85 320.32高 905.8億香港ドル 休場明け23日の中国株式市場は急反発して取引を終えた。前場の大幅下落が、まだ 強気相場は終わっていないと確信している国内外の投資家から新たな買いを呼びこんだ。 上海総合指数 .SSEC は98.1279ポイント(2.19%)高の4576.492 2。 大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深300指数 .CSI300 は149.039ポイン ト(3.21%)高の4786.091。
22日は端午節で休場だった。 前週の13%の大幅下落を受けて損切りの売りに動く投資家もいたが、主要指数は終 日、前日終値を挟んで激しく変動する展開となった。
前週の急落の主因は政府による信用取引規制の強化と新規株式公開(IPO)ラッシ ュによる需給悪化懸念だった。この日は相場が小幅回復すると戻り待ちの売りが出たため 、主要指数は一時2%強下げる場面もあった。 華泰証券のアナリスト、Zhou Lin氏は「高レバレッジで取引を行っていた投資家の多 くは追い証発生のため売りを余儀なくされた」と指摘した。 それでも、後場になると相場は持ち直した。複数の政府系メディアが相次いで、強気 相場はまだ終わっていないとの見方を伝えたことが支援材料になった。
先週の調整を受けて海外投資家からの買いも入った。上海・香港株式相互取引スキー ム .NQUOTA.SH による海外投資家からの資金流入は2営業日連続で急増した。この日は、 1日当たりの上海の取引割当量130億元の55%が使われた。先週19日の香港からの 上海株買いには61%が使われた。これはスキームが設立された2014年11月以来の 最高記録。 この日の上げ相場を主導したのは大型銀行株で、滬深300指数の銀行株指数<.CSI3 00BI>は3%超値上がりした。銀行セクターは国内の景気安定の兆しによる恩恵を受けて いる。 HSBC/マークイットが発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI) 速報値は49.6となり、前月の49.2から小幅に上昇した。同じくこの日発表された 第2・四半期の経済報告「中国版ベージュブック」では幅広いセクターの回復が指摘され ており、製造業活動に安定化の兆しが見られる。また他のデータによると、不動産市場は 深センなど一部の主要都市で回復している。
香港株は続伸で取引を終えた。中国本土市場の急反発相場に連れ高した。ギリシャ交 渉をめぐり楽観的な見方が強まったことや、中国経済の安定化を示唆する指標を好感した 。
ハンセン指数 .HSI は252.61ポイント(0.93%)高の2万7333.46 。エネルギー関連株.HSCIE と通信株.HSCITがけん引。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は225.79ポイント(1.69%)高 の1万3609.47。
ギリシャが提出した新改革案により、デフォルトを回避し、債権団との交渉が今週中 に合意に至るとの期待感が高まり、欧米市場が楽観ムードに包まれた流れを引き継いだ。 中国本土市場が前週の急落から大幅に持ち直したことにも支えられた。また、中国の 経済指標の改善も地合いを明るくした。