[香港 11日 ロイター] - 中国国家インターネット情報弁公室(CAC)は11日、生成型人工知能(AI)サービスを管理するための対策案を公表した。企業が一般向けにサービスを提供する際、事前にセキュリティー評価を当局に提出するよう求めている。
アリババ・グループ (HK:9988)などAIを搭載する製品を公開する国内企業が増えていることが背景。
CACによると、企業は生成型AI製品の訓練に使用されるデータの正当性に責任を持ち、アルゴリズムや訓練データの設計時に差別を防ぐための措置を講じる必要がある。
当局は、AIの革新と応用を支援し、安全で信頼できるソフトウエア、ツール、データリソースの使用を奨励するとした。
また、生成型AIによって生成されたコンテンツは社会主義の中核的な価値を反映し、国家の統一を損なわないようにするべきだとし、偽情報の生成を防ぐ措置も講じる必要があると指摘。サービスプロバイダーはユーザーに身元と関連情報の提出を求めなければならないとした。
プロバイダーは、規則に従わない場合、罰金やサービスの停止、あるいは刑事捜査の対象となる。
CACは、プラットフォームによって不適切なコンテンツが生成された場合、同様のコンテンツが再び生成されないように企業は3カ月以内に技術をアップデートしなければならないとしている。
政府は対策案について、5月10日まで一般の意見を募集。年内の発効を予定している。