[18日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は、エムポックス(サル痘)の感染リスクの高い人々に対し、デンマークのバイオ医薬品会社ババリアン・ノルディックのワクチンを2回接種するよう呼びかけている。18日発表の米国の研究で、1回より2回接種した方が感染の予防効果が高まる新たな証拠が得られたことが理由。
917人を対象に2022年8月19日から2023年3月31日に行なった実使用に関する研究で、2回接種した場合の感染予防効果が85.9%だったのに対し、1回接種では75.2%だった。
2022年5月に流行が始まったエムポックスの感染は同性愛者や両性愛者などに多いことが分かっている。今回のCDCの勧告に先立ち、この春から夏にかけてゲイ・プライド・フェスティバルなどのイベントで人々が集まることから、米国の医師らが15日、再び感染者が増える恐れについて警告していた。