[東京 24日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20544.53 -139.42 寄り付き 20603.63 安値/高値 20527.78─20631.54
TOPIX .TOPX 終値 1655.86 -9.02 寄り付き 1661 安値/高値 1653.7─1662.95
東証出来高(万株) 179811 東証売買代金(億円) 20767.81
東京株式市場で日経平均は反落。下げ幅は一時150円を超えた。前日の米国株が3日続 落した流れを引き継ぎ、序盤から売りが先行。前場に発表された7月の中国製造業PMI が予想を下回ると先物への売り圧力が増し、一段安となった。もっとも週末要因に加え、 来週には国内企業決算の発表本格化を控えていることもあり、積極的には手掛けにくく方 向感の定まらない展開となった。
投資家の視点が業績に移るなか、個別物色で明暗が分かれた。堅調な4─6月期決算 を発表した信越化学工業 4063.T が5日ぶりに反発したうえ、業績予想の上方修正を発表 したポーラ・オルビスホールディングス 4927.T や花王 4452.T がいずれも年初来高値 を更新。 一方、4─6月期が4年ぶり営業減益と伝わったマツダ 7261.T は3日続落。米キャ タピラー CAT.N の減収減益決算を受け、コマツ 6301.T や日立建機 6305.T など建機株 も軟調だった。
「内需株と外需株でだいぶ景色が異なってきた」と松井証券シニアマーケットアナリ ストの窪田朋一郎氏は述べる。国内消費は堅調との見方が大勢だが、中国などを中心に世 界景気への不透明感がくすぶるうえ、米利上げの警戒感が根強いという。 もっとも「内需株にはPER30─50倍の銘柄も目立ち、すでに好業績を織り込ん だものも多い」(窪田氏)と指摘され、上値は限定的とみられている。
個別銘柄では、テレビ東京ホールディングス 9413.T が堅調。親会社の日本経済新聞 社が23日、英国の経済紙フィナンシャル・タイムズ・グループ(FT)を買収すること で、英ピアソン PSON.L と合意したと発表。これを思惑視した買いが入った。日本のメデ ィア企業による海外企業の買収案件としては、過去最大の規模となるという。
東証1部騰落数は、値上がり549銘柄に対し、値下がりが1241銘柄、変わらず が101銘柄だった。
(杉山容俊)