日経平均は30円安でスタート、ダイキンやマツダなどが下落

[日経平均株価・TOPIX（表）]

日経平均;32346.32;-30.97TOPIX;2289.34;-2.39

[寄り付き概況]

　9日の日経平均は30.97円安の32346.32円と4日ぶり反落して取引を開始した。
前日8日の米国株式市場は反落。
ダウ平均は158.64ドル安の35314.49ドル、ナスダックは110.07ポイント安の13884.32で取引を終了した。
中国の7月輸出入が予想以上に悪化し、世界経済の減速を懸念した売りが先行。
加えて、格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが主要銀6行の格付見直しや中小銀10行の格下げを発表し、金融不安が再燃した。
一方、金利の低下に伴い、安値からは押し目買い意欲もみられ、終盤にかけては下げ幅を縮小した。


　今日の東京株式市場は売りが先行した。
昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。
また、夏季休暇となる海外投資家が増えているとみられることに加え、今日午前に7月の中国消費者物価指数（CPI）と中国卸売物価指数（PPI）、10日に7月の米消費者物価指数（CPI）、11日に7月の米卸売物価指数（PPI）が発表されるなど、米中で重要経済指標の発表が相次ぐことから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。
一方、国内企業の4-6月期決算発表が佳境となっており、好業績への期待感が株価支援要因となった。
また、昨日の米株式市場でダウ平均が一時400ドルを超す下げとなった後に下げ渋るなど、主要指数が安値をつけた後は底堅い動きとなったことが東京市場で一定の安心感となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
今日はJRC (TYO:6224)が東証グロースに上場した。


　セクター別では、ガラス土石製品、繊維製品、食料品、証券商品先物、その他金融業などが値下がり率上位、鉄鋼、非鉄金属、卸売業、医薬品、化学などが値上がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、ダイキン (TYO:6367)、ニコン (TYO:7731)、マツダ (TYO:7261)、ニトリHD (TYO:9843)、NTTデータ (TYO:9613)、ヤマハ発 (TYO:7272)、キリンHD (TYO:2503)、ソフトバンクG (TYO:9984)、エンプラス (TYO:6961)、ソシオネクスト (TYO:6526)、三菱UFJ (TYO:8306)、SUMCO (TYO:3436)、トヨタ (TYO:7203)、三井住友 (TYO:8316)などが下落。
他方、神戸鋼 (TYO:5406)、横河電 (TYO:6841)、レゾナックHD (TYO:4004)、東急 (TYO:9005)、資生堂 (TYO:4911)、IHI (TYO:7013)、アドバンテスト (TYO:6857)、三井物 (TYO:8031)、7＆iHD (TYO:3382)、アステラス薬 (TYO:4503)、レーザーテック (TYO:6920)、武田薬 (TYO:4502)、信越化 (TYO:4063)、日本製鉄 (TYO:5401)、ソフトバンク (TYO:9434)、東エレク (TYO:8035)などが上昇している。