[東京 3日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20548.11 -37.13 寄り付き 20540.21 安値/高値 20396.5─20562.2
TOPIX .TOPX 終値 1659.6 +0.08 寄り付き 1659.68 安値/高値 1646.89─1660.35
東証出来高(万株) 241234 東証売買代金(億円) 27809.19
東京株式市場で日経平均は3日ぶりの反落となった。前週末の米国株安を受け朝方から売 りが先行。環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意が見送られたことを受け先物に売りも 出て、下げ幅は一時180円超となった。ただ安値圏では押し目を拾う動きもみられ次第 に下げ幅を縮小。TOPIXとJPX日経400 .JPXNK400 は小幅に4日続伸となった 。
国内では4─6月期企業決算の発表シーズンに差し掛かり、好業績銘柄には買いが入 る個別物色の展開となった。TPPの合意先送りについては「若干失望感が出たが、そも そも期待が高かった訳でもなく、大きな材料にされたという感じでもない」(アムンディ ・ジャパン投資情報部部長の高野雅永氏)という。
取引時間中に日経平均は一時2万0400円を割れ込む場面があった。だがマイナス 圏で前引けとなり「日銀のETF(上場投信)買いの期待感が広がった」(国内証券)こ とから、下げ渋る動きとなった。
財新/マークイットが発表した7月の中国製造業PMI改定値は速報値から下方修正 され、中国経済の先行きに警戒感をもたらす内容だったものの、日本株への反応は限定的 となった。米7月ISM製造業景気指数をはじめ、米国の経済指標を見極めたいとの心理 も働き、全体的には様子見姿勢の強い展開が続いた。
個別銘柄ではホンダ 7267.T が大幅高。31日発表した2015年4―6月期連結決 算が市場予想を上回ったことが好感された。北米を中心に四輪販売が好調に推移したとい う。またスズキ 7269.T が3日続伸。米投資ファンドのサード・ポイントがスズキ株を取 得していたことが3日に判明し、材料視された。
半面、UACJ 5741.T が年初来安値を更新。。アルミ地金市況価格の下落を踏まえ 、31日に16年3月期通期の連結業績予想を下方修正したと発表し、嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり915銘柄に対し、値下がりが861銘柄、変わらずが 113銘柄だった。
(長田善行)