Suzanne McGee
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米上場を果たした英半導体設計大手アーム・ホールディングスについて、アナリストらはナスダック100などの株価指数に採用される可能性が高いとみている。
人気の指数や上場投資信託(ETF)に組み入れられた銘柄は株価が改めて上昇することが多いほか、ファンドマネジャーや投資家による保有も広がる。
アナリストらは14日、アームがナスダック100指数組み入れの候補である可能性が高いと述べた。同指数は年初来約40%上昇している。
ただ、時期はやや先になる可能性がある。ナスダックの広報に同指数の採用基準を問い合わせたところ、新規上場の月を含めずに少なくとも3カ月間取引されていることを条件に挙げた文書に言及した。
一方、S&P総合500種への採用についてアナリストらは、米経済を反映するよう構成された指数に英国拠点の企業が組み入れられる可能性は低いと指摘した。
上場後も90.6%のアーム株をソフトバンクグループ(SBG)が保有し、公開された株式が10%弱にとどまっていることも指数やETFへの採用のハードルとなる可能性がある。アナリストによると、多くのETFはこれより高い浮動株比率基準を設けている。
それでもファクトセットのシニアETFアナリスト、ロイス・グレグソン氏は、ヴァンエック半導体ETFやアイシェアーズ・エクスポネンシャル・テクノロジーズETF、インベスコAI・ネクスト・ジェン・ソフトウエアETFなどハイテクに特化したETFがアームを組み入れる有力候補だと述べた。