Olesya Astakhova
[チュメニ(ロシア) 20日 ロイター] - ロシア石油大手ガスプロムネフチのアレクサンダー・デュコフ最高経営責任者(CEO)は20日、世界の石油市場が供給不足に直面した場合、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が対応すると述べた。
OPECプラスは原油価格を支えるため、昨年から供給を制限している。
サウジアラビアとロシアが自主的な供給制限を年末まで延長したことを受け、原油価格は今月、今年初めて1バレル=90ドルを突破した。
デュコフ氏は「石油が不足するような事態が発生すれば、OPECプラスが対応し市場への供給量を増やすことができる」と述べた。
また、ロシアの燃料輸出に対する関税引き上げ案は国内市場の供給不足に対処する上で一時的な効果しかないとも指摘した。
関係筋によると、政府は燃料不足に対処するため、10月から2024年6月まで、全種類の石油製品に現在よりもはるかに高い1トン当たり250ドルの輸出関税を課すことを検討している。
デュコフ氏は世界の石油市場は均衡しており、価格は「公正」とも述べた。