[日本インタビュ新聞社] - セコム<9735>(東証プライム)は、心停止状態の傷病者の救命に使用するAED(自動体外式除細動器)として、ショックボタン操作を行わなくてもAEDが自動的に電気ショックを与えるオートショックAEDの市場普及を加速するためにラインアップ強化を図ることとし、10月2日(月)から「AEDCR2-Auto」の販売を開始すると発表。
日本で普及しているAEDの多くは、電気ショックが必要と判断された場合に救助者が電気ショックボタンを押す必要があるセミオートAEDであるが、救命行為に不慣れな救助者の場合、ショックボタンを押すことを躊躇して適切なタイミングで電気ショックが実施されないケースがあり、また、心肺蘇生を行った救助者には、強いストレス症状などがみられたとの報告もある。
一方、オートショックAEDは、傷病者の心電図解析をして電気ショックが必要と判断された場合には、自動で電気ショックが実施されるため、傷病者への処置が遅れるリスクの低減や、救助者の不安・ストレスの軽減が期待でき、多くの国でオートショックAEDが浸透している。こうしたオートショックAEDの特徴やメリットを踏まえ、セコムは2021年12月に日本で初めてオートショックAEDを発売し、現在2機種のオートショックAEDをラインアップしている。
現在、オートショックAEDは、新たに導入するAEDの10%強を占めるに至っているが、需要の高まりと機能面の多様化ニーズを踏まえ、価格面で発売中の2機種の中間に位置する3機種目のオートショックAED「AED CR2-Auto」の販売を開始することとした。
セコムは2004年に日本で初めてレンタル方式のAEDパッケージサービスを発売して以来、AEDの状態のオンライン管理、AEDが使える人を育成・管理するスキルアップサービスなどを発売。AED累計販売台数は33万台、セコムのAEDによる救命人数は3500名を超えた。(2023年8月時点)
これからもセコムは、AEDの更なる普及と救命率の向上のためにサービスの普及とAEDラインアップの充実を図り、“AEDがいつでも、誰でも使える社会”の実現に取り組んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)