Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。公益事業株が大幅安となった。市場では連邦準備理事会(FRB)が金利をより長期にわたりより高水準に維持しなければならなくなる可能性が注視されている。
一方、ナスダック総合は小幅高。ゴールドマン・サックスがトップピック銘柄のコンビクションリストに追加した半導体大手エヌビディアが2.9%値上がりした。
FRBのボウマン理事は2日、入手されるデータでインフレを巡る進展の停滞、または進展が遅すぎることが示されれば、利上げを実施し、金利を当面は制約的な水準に維持することが適切になるとの考えを示した。
LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「市場は不透明感に包まれて9月を終えた」とし、主要3指数は9月および四半期でいずれもマイナスとなったと指摘。
「今月に入り、市場は企業業績が上向きつつあるという確信を必要としている。さらに極めて重要なのはFRBがどこに向かっているのかを確認することだ」と語った。
金利動向に敏感な公益事業が4.7%安と2020年4月以来の大幅な下落率を記録し、S&P主要セクターの中で下げが最大だった。原油価格の下落を背景にエネルギーの下げもきつかった。情報技術は1.3%高。
電気自動車(EV)大手テスラは2日に発表した第3・四半期の納車台数が市場予想を下回ったものの、株価は0.6%高で引けた。
S&Pの公益事業銘柄ネクストエラ・エナジーは9%下落し、約3年半ぶりの安値を付けた。
米取引所の合算出来高は108億4000万株。直近20営業日の平均は104億9000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.61対1の比率で上回った。ナスダックでも2.43対1で値下がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33433.35 -74.15 -0.22 33455.50 33511.91 33219.56
前営業日終値 33507.50
ナスダック総合 13307.77 +88.45 +0.67 13217.99 13364.03 13204.08
前営業日終値 13219.32
S&P総合500種 4288.39 +0.34 +0.01 4284.52 4300.58 4260.21
前営業日終値 4288.05
ダウ輸送株20種 14797.39 -171.38 -1.14
ダウ公共株15種 783.08 -33.47 -4.10
フィラデルフィア半導体 3448.85 +14.56 +0.42
VIX指数 17.61 +0.09 +0.51
S&P一般消費財 1267.60 +3.60 +0.29
S&P素材 488.08 -6.46 -1.31
S&P工業 849.73 -7.84 -0.91
S&P主要消費財 722.67 -4.69 -0.64
S&P金融 547.53 -4.63 -0.84
S&P不動産 210.08 -3.74 -1.75
S&Pエネルギー 680.95 -13.24 -1.91
S&Pヘルスケア 1499.60 -1.62 -0.11
S&P通信サービス 225.47 +3.26 +1.47
S&P情報技術 2944.16 +38.60 +1.33
S&P公益事業 285.09 -14.11 -4.72
NYSE出来高 10.48億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 31640 - 180 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 31610 - 210 大阪比