[9日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を受け、大手国際航空各社がテルアビブ便の運航を一斉に停止した。
フライト追跡サイト「フライトレーダー24」によると、8日にはテルアビブを発着する定期便の約50%が欠航となった。9日午後6時41分(1541GMT、日本時間10日午前0時41分)時点では3分の1が欠航となっている。
米航空会社のユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空は8日、直行便の運航を停止したと発表した。米連邦航空局(FAA)が注意喚起を行ったことを受けた。
これを受けて米航空会社株は急落。デルタ航空とアメリカン航空が5.5%安、ユナイテッド航空は6%安などとなった。
欧州系では、エールフランスや独航空大手ルフトハンザ、フィンランドのフィンエアーが同様の措置を取った。
中国とイスラエルを結ぶ唯一の中国系航空会社である海南航空もテルアビブ─上海間のフライトをキャンセル。キャセイ・パシフィック航空、大韓航空も運休を発表した。
ハマスは7日にイスラエルを攻撃。イスラエルは8日、その報復としてガザを攻撃した。双方の死者は1100人を超えた。