Mimosa Spencer
[パリ 19日 ロイター] - フランス化粧品大手ロレアルが19日発表した第3・四半期の既存店売上高は、為替レートの影響を除くベースで前年同期比11.1%増の100億ユーロだった。英バークレイズがまとめた予想平均の11.5%増にはわずかに届かなかった。欧米の伸びが寄与したが、中国では予想していたほどの力強い回復は見られなかった。
北アジアの売上高は前年同期比4.8%減だった。市場予想は14.4%増。同社は旅行者を対象としたトラベルリテール部門の購入代行業者「代購」に対する中国政府の規制強化の影響を指摘した。
二コラ・イエロニムス最高経営責任者(CEO)はアナリストらとの電話会議で、トラベルリテールへの影響は「一時的かつ限定的」で、利益率への影響は小さく、「完全に対応可能」だと説明した。
同社によると、中国本土は、化粧品市場が「控えめな回復」とはいえ、おおむね安定しており、1─9月の売上高が前年同期比7.7%増で、市場シェアは拡大し続けた。