Tatiana Bautzer Manya Saini
[27日 ロイター] - 米モルガン・スタンレーは27日付の届出書類で、次期最高経営責任者(CEO)に指名したテッド・ピック共同社長ら3人の首脳にそれぞれ2000万ドルの特別賞与の付与を決めたと明らかにした。
特別賞与は、現在の適正水準として計算した株価に基づいた業績連動型の株式報酬で、実際に受け取る権利が確定するのは2027年。ピック氏のほか、共同社長に留任するアンディ・サパースタイン氏と、ピック氏の後任として共同社長に就任するダン・シムコウィッツ氏が対象となる。
ピック氏は、10年余りにわたって経営トップに君臨してきたジェームズ・ゴーマン氏から来年1月1日にCEOを引き継ぐことが決まったばかり。サパースタイン氏とシムコウィッツ氏も、次期CEO候補と目されていた。
ウォール街では新たなCEOが決まった後、他の候補が会社に残留するのは異例だが、モルガン・スタンレーはサパースタイン氏とシムコウィッツ氏にも特別賞与の付与を決定して慰留し、従来の慣例を破る形になった。