[26日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) 終値 5979.20(‐102.14) 前営業日終値 6081.34(+182.47)
クセトラDAX指数(フランクフルト) 終値 9997.43(‐130.69) 前営業日終値 10128.12(+479.69)
CAC40種平均指数(パリ) 終値 4501.05(‐63.81) 前営業日終値 4564.86(+181.40)
<ロンドン株式市場> 反落。中国経済の先行きに対する懸念で商品相場が下落し、 全体水準を押し下げた。 FT100種は前日、中国の利下げ決定を好感して、1日の上昇幅が2011年以来 の大きさとなった。26日は再び、中国経済の軟調な見通しや世界に対する影響が不安視 された。 金と銅価格が下落し、金生産のフレスニロ とランドゴールド・リソーシズはそれぞれ7.0%と4.6%の値下がりとなった。スイスの商品取引・資源大手 グレンコア も3.7%下落した。 広告世界最大手のWPP は3.7%安。中国での取引が第1・四半期と比べ て第2・四半期は「弱かった」としたことが嫌気された。ただ、通期売上高は目標を達成 する見込みだと強調した。 工具・機器レンタルのHHSハイヤー は38.8%の急落。通期利益が市場 予想を下回るとしたことが嫌気された。ヌミス証券とJPモルガンが目標株価を引き下げ たことも売り材料となった。 一方、ブックメーカーのベットフェア は20.4%の急騰。アイルランドの 同業パディ・パワー との合併で基本合意したとの発表が材料視された。 <欧州株式市場> 値動きが激しい中、反落して取引を終えた。スイスの農業バイオ 大手シンジェンタ が売られ、全体水準を押し下げた。 FTSEユーロファースト300種指数 は26.10ポイント(1.86% )安の1380.88で取引を終えた。下げ相場が続けば8月は月間ベースで7年ぶりの 大幅安となる見込みだ。 26日は一時約1.9%安となる場面もあったが、米株式相場が取引時間の早い段階 で反発したことから連れ高となり、終盤にかけてはやや持ち直した。 欧州中央銀行(ECB)の追加緩和策への期待も相場を下支えした。ECBのプラー ト専務理事はこの日、物価下ぶれリスクが高まったとの認識を示し、必要に応じて対応す る準備があると述べた。 DJユーロSTOXX50種指数 は47.28ポイント(1.47%) 安の3170.73だった。 シンジェンタは18.2%の急落。FTSEユーロファースト300種の中で最も大 きなマイナスとなった。米モンサント MON.N がシンジェンタ買収を断念したことが嫌気 された。シンジェンタが重しとなり、STOXX欧州600化学株指数 は1.8 0%低下した。 銅価格が3%近く下落したことで、STOXX欧州600鉱業株指数 は2.64 %の低下となった。 一方、アイルランドのブックメーカー、パディ・パワー と同業の英ベットフ ェア はともに約20%値上がりした。両社の合併・買収(M&A)の計画が歓迎 された。