[上海 7日 ロイター] - トヨタ自動車は競争が激化する中国において、第一汽車集団(FAW)との合弁会社「一汽トヨタ」での減産を延長する計画をディーラーに伝えた。ディーラーの在庫圧力を緩和して、厳しい市場環境でも適切に運営できるようにすることが狙い。
一汽トヨタが3日付の書簡で、当初10─11月に実施する予定だった減産を3カ月延長すると明らかにした。この書簡をロイターが入手し、ディーラーの1社が確認した。
減産により、ディーラーへ販売される車両は12月が6万6000台、来年1月が6万台、2月が3万8000台にそれぞれ減少する。
トヨタは7月、広州汽車集団(GAC)との合弁会社でも、生産状況を理由に労働者約1000人との契約を満了前に打ち切っている。
比亜迪(BYD)など中国の競合他社は、競争力のある価格のプラグインハイブリッド車(PHV)と電気自動車(EV)で市場シェアを伸ばしている。
中国自動車工業会(CAAM)のデータによると、トヨタの1─9月の販売台数は、前年同期比9%減の126万5000台だった。これに対し、BYDの販売台数は60%以上増えた。