Carolina Mandl
[17日 ロイター] - 空売りを手がける米投資会社スプルース・ポイント・キャピタル・マネジメントは17日、世界的な株価指数提供会社MSCIの株式の売り持ちポジションを構築したと明らかにした。理由として、MSCIの指数事業における競争の激化や、最近の収入の記述方式変更に疑念がある点を挙げた。
スプルースはリポートで「MSCIは自社を変革できていない企業の典型的な事例である一方、企業価値を低下させる買収や自社株買いを進めている」と指摘。MSCIは売上高の58%を占める株価指数事業で他社との競争が激化している上、市場参加者の間ではMSCIのような外部の指数提供会社を利用するのではなく、自社で指数を作成する動きが広がっているとした。
MSCIはスプルースのリポートについて、誤解を招く表現や不完全な情報、誤った情報が含まれていると指摘した。
MSCIの株価は昨年に約5%下落、今年は年初来で4.9%安となっている。