Hiroko Hamada
[東京 31日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸し、前営業日比220円85銭高の3万6286円71銭で取引を終えた。米市場でハイテク株が下落したことが重しとなり、半導体関連株などが売られたが、下値では押し目買いも入った。後場にかけてはプラス圏で推移するなど底堅さを維持。好決算銘柄への個別物色や主力銘柄への買いが相場を支えた。
日経平均は前営業日比317円安と軟調にスタートした。米国時間に決算を発表したアルファベットや半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)、マイクロソフトの株価が時間外取引で下落し、投資家心理の重しになったとの指摘があり、指数寄与度の大きい半導体関連株で売りが出た。一方、好決算を発表した銘柄を物色する動きもみられた。
売り一巡後は下げ幅を縮小し、後場にプラス転換すると終盤に買いが強まり、大引け間際に3万6292円53銭まで上昇した。市場では「買い遅れた投資家の押し目買いが入ったようだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が出ていた。
セクター別では、銀行株が上昇率トップだった。取引開始前に発表された1月日銀会合の主な意見については「政策修正期待を維持させるような内容だった」(別の国内証券・ストラテジスト)との受け止めが聞かれた。
ここ最近の日経平均は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日米の企業決算発表をにらみ、やや方向感のない値動きとなっているが、「FOMCを通過し、企業業績も良好な内容が示されれば、日本株は再び上値トライとなりそうだ」と、T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏は話す。3万7500円近辺が上値のめどとして意識されるという。
TOPIXは0.96%高の2551.10ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は4兆5332億9400万円だった。東証33業種では、銀行、電気・ガス、不動産など29業種が値上がり。石油・石炭製品、鉱業、海運など4業種は値下がりした。
個別では、前日に決算を発表したキヤノン、コマツが大幅高。昼休み中に決算を発表した住友理工は11%高となった。東京エレクトロン、アドバンテストは売られたが、取引終盤にかけて下げ幅を縮小。主力のトヨタ自動車、ソニーグループはそれぞれ1%超高だった。
メガバンク株はしっかりで、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループはそれぞれ2%超高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1225銘柄(73%)に対し、値下がりが399銘柄(24%)、変わらずが34銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36286.71 +220.85 35747.89 35,704.58─
36,292.53
TOPIX 2551.10 +24.17 2514.39 2,514.39─2
,551.10
プライム市場指数 1312.80 +12.45 1294.17 1,294.17─1
,312.80
スタンダード市場指数 1230.37 +7.63 1220.75 1,220.75─1
,230.37
グロース市場指数 900.46 -3.39 899.63 889.94─900
.46
グロース250指数 712.04 -2.68 711.10 703.03─712
.04
東証出来高(万株) 171296 東証売買代金(億円 45332.94
)