[香港 16日 ロイター] - 中国の政府系メディア「澎湃」は、中国の各市が金融支援対象として適切な不動産開発事業をリストにまとめる「ホワイトリスト」政策の下で、国有銀行5行が8200件以上の住宅プロジェクト向け開発融資申請を受理したと報じた。
このうち何件のプロジェクトが融資を確保できるかは不明。
同政策は不動産支援策の柱で、1月26日に始動した。
CGSインターナショナルの中国リサーチ責任者は「ホワイトリスト政策の進展は予想以上で、規制当局が不動産会社向けの融資を促すため、銀行に対し従来よりもかなり強い圧力をかけているようだ」と指摘。8000件のプロジェクトの資金ニーズは3兆2000億元に達するとの見方を示した。
国有銀行5行のうち、中国工商銀行、中国農業銀行、中国建設銀行はそれぞれ2000件以上の申請を受理。
交通銀行は今月13日に時点で1442件の申請を受理した。中国銀行は12日時点で110件以上の申請を審査し、75件(約400億元相当)を承認した。
中国農業銀行も10件以上(約50億元)の融資を承認。
6行目の中国郵政儲蓄銀行も総額57億元(7億9250万ドル)の資金を必要としているプロジェクトの申請を受理し、一部の融資を承認した。
この報道を受け、16日の香港株式市場では本土系不動産株指数が4%以上値上がりしている。