[20日 ロイター] - 米マイクロソフト(MS)が自社の人工知能(AI)サーバー向け半導体「マイア」の性能を向上させ、エヌビディアへの依存度を下げる可能性のある新たなネットワークカードを開発していると、米ニュースサイト「ジ・インフォメーション」が20日に報じた。
マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)がこの取り組みの責任者に通信機器メーカー、ジュニパー・ネットワークスの共同創業者プラディープ・シンドゥ氏を起用したという。マイクロソフトは昨年、シンドゥ氏のサーバー向け半導体新興企業ファンジブルを買収した。
報道によると、新たなネットワークカードはエヌビディアが画像処理半導体(GPU)と併せて販売する「コネクトX─7」に似たものだという。
開発には1年以上かかる可能性があるが、成功すればオープンAIがマイクロソフトのサーバーでAIモデルを訓練するのに必要な時間とコストを削減できる可能性がある。
マイクロソフトは生成AI「チャットGPT」を開発したオープンAIに多額の投資を行い、その技術をさまざまな製品に組み込んでいる。