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米大手4行が「エクエーター原則」離脱、大型事業の環境影響評価枠組み

発行済 2024-03-06 09:10
更新済 2024-03-06 09:18

Simon Jessop

[ロンドン/ニューヨーク/ボストン 5日 ロイター] - JPモルガン・チェース、シティ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の米大手銀4行は、プロジェクト関連融資が環境・社会に及ぼす影響を評価する業界の枠組み「エクエーター(赤道)原則」からの離脱を表明した。

2003年に設定されたエクエーター原則は、大規模インフラや工場建設など融資対象のプロジェクトに関して、当初の詳しい実態審査や苦情申し立てメカニズムなど10項目で構成されている。

4行の広報担当者はいずれも、エクエーター原則から今後も情報提供は受け続けると述べた。

離脱の理由についてWファーゴとシティは、組織再編を挙げた。Wファーゴは、エクエーター原則におけるプロジェクト融資の評価体系は自行の審査過程に組み込まれると説明。シティは、プロジェクト関連融資の環境・社会リスク評価に最善を尽くす意思に変わりはないと強調した。

JPモルガンは、環境・社会リスク評価を行う専門人材と社内体制に資金を振り向けており、エクエーター原則に加盟し続ける必要性はなくなったと明かした。

BofAは、エクエーター原則の目的は自行のリスク管理方針にとどまり続けると指摘し、顧客や取引に関するリスク判断の能力に自信を示した。

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