[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は下落して終了した。市場では米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方を見極めようと、29日に発表される2月の個人消費支出(PCE)価格指数が注目されている。
シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は25日、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内3回の利下げを予想したと明らかにした。クックFRB理事は同日、FRBが利下げに着手する時期を慎重に見極める必要があると述べた。
テミス・トレーディングの株式トレーディング共同責任者、ジョー・サルッジ氏はこのところの上昇が一服したと指摘。「多くの人が相場の反落を待っていた」とした。
「FRBはまだ利下げせずに先送りを続けているが、市場は問題を感じていない。FRBは巧みに政策手段を温存している」と述べた。
ナスダック総合は半導体大手エヌビディアとマイクロン・テクノロジーの上昇に支えられ、取引時間中の大半をほぼ横ばいで推移したが、終盤で失速。
エヌビディアは0.76%高で終了し、マイクロンは6.28%急伸して終値で過去最高値を更新した。
一方、6月の利下げ観測が再び強まり、CMEのフェドウオッチによると市場は少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げ確率を71.9%で織り込んでいる。
注目のPCE価格指数が発表される29日は聖金曜日の祝日で米市場は休場となる。
個別銘柄ではボーイングが1.36%上昇。デービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)が2024年末に退任するとの発表を受けた。
ウォルト・ディズニーは3.01%高となり、ダウ工業株30種構成銘柄の値上がり率トップとなった。バークレイズが株式判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げたことを好感した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.4対1の比率で上回った。ナスダックでも1.4対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は96億7000万株。直近20営業日の平均は122億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39313. -162.26 -0.41 39410. 39430 39296
64 54 .17 .03
前営業日終値 39475.
90
ナスダック総合 16384. -44.35 -0.27 16335. 16441 16315
47 30 .17 .72
前営業日終値 16428.
82
S&P総合500種 5218.1 -15.99 -0.31 5219.5 5229. 5216.
9 2 09 09
前営業日終値 5234.1
8
ダウ輸送株20種 15909. -101.91 -0.64
07
ダウ公共株15種 858.56 +0.19 +0.02
フィラデルフィア半導 4891.4 -16.77 -0.34
体 9
VIX指数 13.19 +0.13 +1.00
S&P一般消費財 1471.9 -3.16 -0.21
7
S&P素材 575.98 +0.15 +0.03
S&P工業 1053.0 -7.26 -0.68
5
S&P主要消費財 804.58 -2.17 -0.27
S&P金融 687.54 -1.98 -0.29
S&P不動産 241.73 -1.01 -0.42
S&Pエネルギー 712.08 +6.41 +0.91
S&Pヘルスケア 1694.1 -2.68 -0.16
3
S&P通信サービス 285.45 -1.00 -0.35
S&P情報技術 3849.9 -20.03 -0.52
2
S&P公益事業 325.83 +1.49 +0.46
NYSE出来高 8.61億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 40185 + 75 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 40130 + 20 大阪比