Hiroko Hamada
[東京 26日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比49円72銭安の4万0364円40銭と、小幅に続落した。期末を控えて機関投資家などからリバランス(資産配分の調整)による売りが出たとの指摘もあった。ただ、下値では押し目買いも流入するなど底堅さも意識された。
日経平均は前営業日比69円安と小幅安でスタート。その後は一進一退となり、方向感のない展開が続いた。一時110円超高となる場面もあったが、再び売りに押された。
指数寄与度の大きい銘柄の一角が値下がりし、相場の重しとなったが、大型ハイテク株が底堅く推移し支えとなった。個別材料を手掛かりにした物色も活発だった。
市場では「機関投資家などのリバランス売りが上値を抑えているが、押し目買いも入っており、先高観は強い」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)との見方が聞かれた。目先の日本株については、新年度入り後も益出しの売りが出る可能性があり、やや不安定な相場が見込まれるものの、「4月後半以降は新規の買いも入るのではないか」(有沢氏)という。
TOPIXは0.13%高の2781.22ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆0544億9900万円だった。東証33業種では、鉱業、保険、倉庫・運輸関連など21業種が値上がり。陸運、パルプ・紙、小売など11業種は値下がりし、情報・通信は変わらずだった。
個別では、東京エレクトロンが小幅高、信越化学工業が1%超高だった。アドバンテストは小幅安。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループは軟調。小林製薬は5%超安だった。
前日に2026年度(27年3月期)までの中期経営計画を発表した日産自動車は4%超安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり843銘柄(50%)に対し、値下がりが735銘柄(44%)、変わらずが77銘柄(4%)だった。