[1日 ロイター] - S&Pグローバルは1日、米大手銀行JPモルガン・チェースの格付け見通しを「安定的」から「ポジティブ」に引き上げた。多様で強固な事業基盤が同業他社をしのいでいる点を理由に挙げている。
JPモルガンは昨年通期の利益が過去最高を記録。第4・四半期は減益だったが、今年の金利収入は想定以上になるとの見通しを示している。年初来の株価上昇率は17%で、米大手行で構成するS&P500銀行株指数の約14.4%よりも高い。
S&Pは「JPモルガンは多岐にわたる融資やサービスで確固とした市場シェアを獲得することに成功し、さまざまな経済環境でしっかりとした収益を生み出した」と指摘した。
さらに収益性とリターンが業界一であるとともに、2004年以降に有形資産を年間9%以上も伸ばしており、これは他社をはるかに上回っていると付け加えた。
JPモルガンは来週、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループとともに第1・四半期決算を発表する予定だ。