Marie Mannes
[ストックホルム/オスロ 10日 ロイター] - スウェーデンの産業別労働組合「IFメタル」は10日、米電気自動車(EV)大手テスラのスウェーデンの整備士によるストライキが現在も続いていると明らかにした。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は8日、ノルウェー政府系ファンドのCEOからのストに関する質問に、X(旧ツイッター)のライブチャットで「嵐は過ぎ去ったと思う。スウェーデンの状況は適度に良好だと思う」と答えた。LSEGのデータによると、この政府系ファンドはテスラ株の1%を保有し、第8位の株主。
これに対してIFメタルの広報は「スウェーデンでのストライキは今なお確かに進行中であり、組合員はストに入っている」と強調、労組はストの拡大も検討していると付け加えた。
さらに「(テスラは)事業が通常通りに運営されているとの印象を与えたいのだ。だがわれわれも彼らも、それは事実ではないと分かっている」と語った。
テスラは昨年10月にIFメタルの要求に賛同する多業種の労働者が行動を起こして以降、圧力にさらされてきた。郵便、ごみ収拾、港湾、電気技師、清掃などの労働者がテスラに関連する仕事を拒否。このためテスラは事業を運営するための代替手段を探さなければならなくなっている。
テスラはスウェーデンでは自動車を生産していないが、120人余りの整備士がサービスを提供している。