[北京 8日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は4月に中国を訪問した際、同社の高度運転支援システムをロボットタクシー(自動運転タクシー)に搭載してテストすることを提案した。中国国営英字紙チャイナ・デーリーが8日、関係筋の話として報じた。
チャイナ・デーリーによると、中国当局はマスク氏にテスラが国内でロボットタクシーのテストを行うことを歓迎すると伝え、「良い模範を示す」ことを望んでいると述べた。
ただ、中国当局は「フルセルフドライビング(FSD)」と呼ばれるテスラの運転支援システムの中国国内の普及をすぐには認めなかった。
テスラはFSDを中国で本格的に展開する前に、運転支援機能の訓練に必要なデータの収集と転送の承認を得る必要がある。同紙によると、マスク氏の訪問中にこの問題は詳しく議論されなかったという。
この件に詳しい関係者はロイターに対して、テスラは上海でロボットタクシーのテストを開始するための申請を目指していると述べた。
テスラと上海市政府にコメントを求めたが、回答は得られていない。