日経平均は反発、欧州不安が和らぎ買戻し優勢に

*15:30JST 日経平均は反発、欧州不安が和らぎ買戻し優勢に 17日の米国株式市場は上昇。
ダウ平均は188.94ドル高（＋0.49％）の38778.10ドル、ナスダックは168.14ポイント高（＋0.95％）の17857.02、S&P500は、41.63ポイント高（＋0.77％）の5473.23で取引を終了した。
フランス政局混乱を警戒した動きや、米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げに慎重な姿勢を受け、寄り付き後、下落。
その後、ソフトランディングを期待した買いに転じ、相場は終日堅調に推移した。
終盤にかけて、上げ幅を拡大し、ナスダックは連日で過去最高値を更新し終了。


欧州情勢の沈静化や米国市場上昇、昨日の大幅安の反動などを受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。
先物の買戻しなどを受けて日経平均は38500円水準まで値を戻したが、プライム市場の売買代金は3.4兆円と商いは閑散のまま。
昨日同様、日経平均が1％ほど上下しても、積極的な売買は手控えられたままとなった。


大引けの日経平均は前日比379.67円高（＋1.00％）の38482.11円となった。
東証プライム市場の売買高は14億1403万株、売買代金は3兆4100億円。
業種別では、その他製品、海運業、精密機器、サービス業、化学などが上昇した一方、医薬品、電気・ガス業、卸売業、不動産業業、建設業などが下落した。
東証プライム市場の値上がり銘柄は71％、対して値下がり銘柄は25％となっている。


日経平均採用銘柄では、TDK (TYO:6762)、村田製作所 (TYO:6981)、ミネベアミツミ (TYO:6479)などアップル関連銘柄の一角が買われたほか、スクリーンHD (TYO:7735)、東京エレクトロン<
8035>、SUMCO (TYO:3436)など半導体株も堅調。
また、三菱重工 (TYO:7011)は証券会社の目標株価引き上げレポートが材料視されて上昇。
このほか、DOWAホールディングス (TYO:5714)、日産化学 (TYO:4021)、レゾナック・ホールディング (TYO:4004)が買われた。


一方、武田薬品 (TYO:4502)、協和キリン (TYO:4151)、エーザイ (TYO:4523)、第一三共 (TYO:4568)など製薬セクターが総じて弱いほか、セブン＆アイ・ホールディングス (TYO:3382)、味の素<
2802>、日本ハム (TYO:2282)も売られた。
このほか、伊藤忠 (TYO:8001)、三菱商事 (TYO:8058)など商社株もさえなかった。