欧州株式市場サマリー（7日）

［７日　ロイター］ - （カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE 　終値　　　　　　6223.52（‐14.77） 前営業日終値　　　6238.29（‐36.71）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX 　終値　　　　　　10886.09（＋133.99） 前営業日終値　　　10752.10（‐37.14）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI 　終値　　　　　　4756.41（＋41.62） 前営業日終値　　　4714.79（‐15.42）

＜ロンドン株式市場＞　続落し、ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE は１４．７７ポ イント（０．２４％）安の６２２３．５２で取引を終えた。取引時間の早い段階に６２８ ７．２３ポイントまで値上がりしたが、原油と金属価格の低下が嫌気され、コモディティ 株が値下がりした。 石油輸出国機構(ＯＰＥＣ）が４日の総会で減産を見送ったことで原油価格が約７年 ぶりの安値に落ち込んだ。金属はドル高が響いて値下がりした。原油・天然ガス株指数<. FTNMX0530>は４．０３％、鉱業株指数 .FTNMX1770 は１．７０％それぞれ低下した。産銅 大手アントファガスタ ANTO.L と資源大手ＢＨＰビリトン BLT.L 、石油大手のＢＰ、天然ガス生産大手ＢＧグループ BG.L 、石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L は２．８％から４．２％値下がりした。 映画・テレビ・音楽を手がけるカナダのエンターテイメント・ワン ETO.L は１５． １％の急落。カナコード・ジェニュイティとＮ＋１シンガーが目標株価を引き下げたこと が嫌気された。

＜欧州株式市場＞　小幅に反発して取引を終えた。石油関連が引き続き売られたほか 、スウェーデン家電大手エレクトロラックス ELUXb.ST も大きく値下がりした。一方で、 合併・買収（Ｍ＆Ａ）が好感されたドイツの不動産会社ボノビア VNAn.DE とドイツ・ヴ ォーネン DWNG.DE は買われた。 ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は６．２０ポイント（０．４３％） 高の１４６４．０４。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は２９．４６ポイン ト（０．８８％）高の３３６０．２１だった。 石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）が４日の総会で減産合意に至らず、原油価格が下落した 。ノルウェー石油大手スタトイル STL.OL や英同業のＢＰ BP.L 、英オランダ系のロイヤ ル・ダッチ・シェル RDSa.L 、スペインのレプソル REP.MC は２．９％から５．６％値下 がりした。 エレクトロラックスは１３．４％の急落。米ゼネラル・エレクトリック（ＧＥ）の家電事業を３３億ドルで買収する計画が不成立に終わったと発表した。ＧＥが合意を 解除したという。米司法省は７月、家電の価格を押し上げるとして、買収阻止を求めて提 訴していた。 ボノビアは３．４％上昇した。より小規模の同業ドイツ・ヴォーネンに対する１４０ 億ユーロ（１５０億ドル）の敵対的買収をドイツの連邦カルテル庁が承認したことが買い 材料となった。ドイツ・ヴォーネンは３．７％値上がりした。 ユーロ安もこの日の相場を支えた。前週末に発表された１１月の米雇用統計が底堅か ったことで、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が今月に利上げするとの見方が強まりドル高ユ ーロ安につながった。ユーロ安になるとユーロ圏からの輸出品は割安になるため、輸出企 業にとっては追い風となる。