(香港のリポートを追加しました) [上海 10日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3455.4951 16.9443安 2783.3億元(上海A株) 高値 3503.6535 安値 3446.2730 前場終値 3479.0464 6.6070高 1534.4億元(上海A株) 寄り付き 3469.8059 2.6335安 前営業日終値 3472.4394 2.3696高 2665.9億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 21704.61 99.15安 689.0億香港ドル 高値 21880.19 安値 21668.12 前場終値 21789.67 14.09安 389.3億香港ドル 寄り付き 21714.23 89.53安 前営業日終値 21803.76 101.37安 659.9億香港ドル
10日の中国株式市場は反落して取引を終えた。規制当局が新規株式公開(IPO) 改革をめぐる懸念の緩和に動いたことで一時小幅に上げたが、引けにかけて売り優勢とな った。 上海総合指数 .SSEC の終値は16.9443ポイント(0.49%)安の3455 .4951。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は12.854ポイント(0.35%)安の3623.084。 中国国務院(内閣に相当)は9日夜、上海、深セン両証券取引所へのIPOについて 、2年以内に現在の許可制から登録制へと移行する方針を明らかにした。 制度変更により、どの企業がどの程度株式を上場させるかは、規制当局ではなく市場 が決定することになる。一方で、多くの企業の資金調達が、同時に株式市場に集中する恐 れも浮上している。 投資家の懸念を払しょくする狙いから、中国の規制当局はこうした制度改革は「段階 的に」行われるため、突然、市場にIPOが殺到するような事態は起きないと言明した。 常春籐資本(アイビー・キャピタル)のファンドマネジャー、Shen Weizheng氏は「 IPOは引き続き当局による何らかの管理下に置かれるもようであり、登録制への変更は 当初の予想ほど懸念材料ではなくなった」との見方を示した。 それでも、中国の景気減速や来週予想される米利上げ決定を背景に、市場のセンチメ ントは非常に不安定になっている、と同氏は指摘した。
IPO改革で引受業務が増収になるとの見方から、海通証券 600837.SS 、中信証券 (CITIC) 600030.SS 、国信証券 0002736.SZ など証券株が序盤に上昇したが、後 場には上値を消す展開となった。 不動産株 .CSI300REI も前場に急伸したものの、利益確定売りに押し戻された。
香港株式市場は続落して終了。コモディティ(商品)相場の下落をめぐる警戒感が引 き続き強く、素材株が下げを主導した。 ハンセン指数 .HSI の終値は99.15ポイント(0.45%)安の2万1704. 61。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は108.27ポイント(1.13% )安の9450.49。 世界的なコモディティ安を受け、下落基調のエネルギー株 .HSCIE と素材株 .HSCIM が相場の重しとなった。 豊盛金融集団(香港)のアレックス・ウォン氏は「最大のリスクは原油安だ。投資家 は今や底が見えないと感じている」と指摘。「センチメントは非常に悪化している。ハン セン指数が年末にかけて急速に下落する可能性を否定できない」と述べた。