[東京 13日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17715.63 +496.67 寄り付き 17449.12 安値/高値 17414.55─17717.75
TOPIX .TOPX 終値 1442.09 +40.14 寄り付き 1422.17 安値/高値 1420.21─1443.01
東証出来高(万株) 213909 東証売買代金(億円) 24961.38
東京株式市場で日経平均は7日ぶりの反発。前日比496円の大幅高となった。米国株高 などを背景に序盤から買いが先行。ドル/円が118円台を回復したことに加え、輸出・ 輸入ともにマイナス幅が縮小した12月中国貿易統計も支えとなった。東証33業種全て が上昇。東証1部の値上がり銘柄は94%に上るなど、全面高商状となった。
人民元の対ドル基準値は1ドル=6.5630元と、前日基準値比でほぼ変わらずと なった。また、中国12月貿易統計は輸出が前年同月比1.4%減となり、減少率が市場 予想の8%を大幅に下回ったほか、11月の6.8%から縮小。輸入は7.6%減と14 カ月連続のマイナスとなったものの、市場予想(11.5%減)ほど悪くはなかった。1 1月は8.7%減だった。
年初から6日連続安となっていた日経平均は、複数のテクニカル指標が売られ過ぎの サインを示していた。「さすがに下げ続けたため、一旦買い戻しが入りやすい。このとこ ろ人民元安が止まりつつあることも安心材料となった」(明治安田アセットマネジメント 取締役執行役員の小泉治氏)という。
上海株はマイナスとなる場面があったが、アジア株は総じて堅調に推移。日経平均は 大引けにかけて1万7700円台を回復し、前日に下げた分を取り戻した。もっとも「公 的資金やロングオンリーの海外勢など大口投資家の動きは見えず、投機筋の買い戻しに過 ぎない」(外資系証券)との声も聞かれ、上値追いには慎重な姿勢も垣間見えた。
日経平均ボラティリティ指数 .JNIV は前日の31ポイント台から27ポイント台ま で13%近く低下。東証1部の売買代金は前日比で約16%減の約2.5兆円にとどまっ た。
個別銘柄ではサカタのタネ 1377.T がしっかり。12日に発表した2015年6─1 1月期連結決算は、営業利益が前年同期比54.5%増の49億9300万円となり、上 期の好業績が買い手掛かりとなった。
半面、明光ネットワークジャパン 4668.T は軟調。12日に通期の連結業績予想の下 方修正を発表し、嫌気された。学習塾のアルバイト講師に対する不適切な労働時間管理が 判明。未払い分の賃金を一時金で支払うために特別損失を計上した。
東証1部騰落数は、値上がり1833銘柄に対し、値下がりが77銘柄、変わらずが 25銘柄だった。
(長田善行)