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加藤製作所---2Qは営業利益が前年同期比増益

発行済 2024-11-11 13:13
更新済 2024-11-11 13:15
© Reuters.
*13:13JST 加藤製作所---2Qは営業利益が前年同期比増益 加藤製作所 (TYO:6390)は8日、2025年3月期第2四半期(24年4月-9月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比10.4%減の264.83億円、営業利益が同5.7%増の8.45億円、経常利益が同16.5%減の13.40億円、親会社株主に帰属する中間純損失が49.88億円(前年同期は25.21億円の利益)となった。


中間純損失については、中国事業の見直しを行った際の現地子会社2社の解散・清算に伴う特別損失△61.80億円が原因である。
特別損失はそのほとんどが工場設備や売上債権の評価損であり、キャッシュアウトを伴わないものが多い。


日本セグメントの売上高は前年同期比89.1%の233.86億円、セグメント利益は同61.9%の8.27億円となった。
国内向け建設用クレーンは、一部大型製品の販売時期先送りの影響を受け、売上高は147.16億円(前年同期比93.8%)となった。
海外向け建設用クレーンの売上高は21.15億円(前年同期比88.0%)となり、アジア向けの大口販売があった前期から減収となった。
国内向け油圧ショベル等の売上高は38.63億円(前年同期比97.8%)と前年と同水準となった一方、海外向け油圧ショベル等の売上高は、主として米州市場における大統領選挙前の需要引締まり影響により23.79億円(前年同期比61.7%)となった。


中国セグメントの売上高は同92.9%の10.37億円、セグメント損失は2.31億円(前年同期は6.09億円の損失)となった。
厳しい販売環境が継続している。


欧州セグメントの売上高は同94.2%の27.06億円、セグメント利益は同74.4%の0.45億円となった。
エネルギー価格高騰による建設需要の後退があった。


2024年3月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。
売上高が前期比7.0%増(前回予想比12.1%減)の615.00億円、営業利益が同9.3%減(同28.6%減)の15.00億円、経常利益が同37.9%減(同6.7%増)の16.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失が42.00億円(前回予想は54億円の損失)としている。


また、1株当たり配当については前期比+5円の年間70円を予定している。
今期は中国事業の解散・清算に伴う特別損失で一時的に最終赤字を計上するものの、将来にわたっての収益確保を見込んでいるため、継続的な株主還元強化に取り組むようだ。

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