STOXX600指数は0.9％近く上昇、ユーロ圏優良株指数は1.3％上昇し、日中の水準としては1ヶ月以上ぶりの高値を記録した。この急騰は、好調な企業業績と、米連邦準備制度理事会（FRB）が9月に金利を引き下げるかもしれないとの見方が世界の投資家の間で広がっていることが背景にある。
スウェーデンのアドテック（Addtech）は、今後の四半期見通しを発表した後、株価が16％上昇し、過去最高値を更新した。通信機器のエリクソンも、特に北米での需要の高まりによる利益と売上の増加により、株価が4.3％上昇した。
これらの銘柄を含むスウェーデンのベンチマーク指数は2.2％上昇した。一方、ノルウェー・エアは、需要の減少により航空券価格が若干影響を受けたものの、第2四半期の中核利益が市場予想を上回ったため、株価が7.8％急騰した。
BofAグローバル・リサーチのストラテジストは、好調な第2四半期決算がSTOXX600の1株当たり利益のモメンタムを短期的にはサポートする可能性があるものの、世界的な成長の勢いが弱まることが予想されるため、将来的には下方修正されることを予想している。この予想される減速は、金融引き締めの効果が遅れていることと、昨年の米国の財政刺激策の効果が薄れていることに起因している。
米国では、JPモルガン・チェース（NYSE:JPM）、ウェルズ・ファーゴ、シティグループなどの大手銀行が第2四半期決算を発表し、決算シーズンが始まった。
フランスのCAC40指数は、選挙が行われた激動の週を経て1.3%上昇した。左派の新人民戦線党首が首相候補について協議中。
インフレ統計によると、フランスの6月の消費者物価は前年同月比2.5％上昇し、速報値と一致した。逆に、ドイツの卸売物価は6月に前年同期比で0.6％下落した。
金曜日に発表された6月の生産者物価は予想以上の上昇となったが、木曜日に発表された米消費者物価の予想外の下落を示すデータを受けて、9月のFRBによる利下げ観測が市場のセンチメントを強めた。
その他の注目すべき株価の動きでは、スイスのナイロン・メーカーであるEMSケミーの株価が4.9％下落した。アクスフードは9.0%下落し、操業中断とロジスティクスの再編に関連したコストによりSTOXX600の最下位に沈んだ。
BP傘下のアーカーBPは、第2四半期の利益が予想を下回り、通期の生産量見通しを下方修正した。それでもノルウェーの石油会社の株価は3％上昇した。
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