ハイテク株が売られ、ナスダック100先物は1％以上下落した。アップル、マイクロソフト、アルファベットといった有名企業がプレマーケットで0.7％から1.5％の下げを記録した。
このシフトは半導体株にも影響し、中国のチップ製造を対象とした米国の厳しい貿易制限の可能性に関する報道を受けて、エヌビディアは3.1％下落、ASMLは6.3％下落した。
台湾セミコンダクタ・マニュファクチャリングの米国上場株も、ドナルド・トランプ氏の「台湾は米国に防衛支援を補償すべきだ」との発言を受けて3.5％下落した。
ハイテク・セクターの低迷とは対照的に、ラッセル2000先物は0.2％の小幅上昇を示した。この小型株指数は、投資家の関心が最近アンダーパフォームしているセクターにシフトしているため、過去5セッションで上昇を見せている。この変化は、米連邦準備制度理事会（FRB）が近いうちに金融緩和を実施するとの見方が強まるなかでのことだ。
今日の先物の下落にもかかわらず、ダウ平均とS&P500は前日の火曜日に終値で過去最高値を更新した。トレード・ネーションのシニア・マーケット・アナリスト、デビッド・モリソン氏は、今日の先物の下落は、最近の高値更新後の自然な下げと利益確定売りによるものだとしている。
市場は、9月のFRB利下げ観測の強まりと、先日の暗殺未遂事件を受けてドナルド・トランプ氏が大統領に返り咲く可能性についての憶測に支えられている。投資家は現在、インフレ、雇用、小売売上高データに対する中央銀行のスタンスについてさらなる洞察を得るため、連邦準備制度理事会（FRB）のトーマス・バーキンとクリストファー・ウォラーの両高官のコメントに注目している。
ジョンソン・エンド・ジョンソンとノーザン・トラストがマーケット開始前に決算を発表する。
経済ニュースでは、投資家は6月の住宅着工件数と鉱工業生産データの発表を期待している。
日本時間午前5時35分現在、ダウ平均株価は76ポイント（0.18％）安、S&P500種平均株価は41.5ポイント（0.73％）安、ナスダック100種平均株価は255ポイント（1.24％）安となっている。
個別の企業ニュースでは、JBハント・トランスポート・サービスが火曜日のマーケット終了後に第2四半期の利益が24％減少したと発表し、株価は3.0％下落した。また、スピリット航空は、航空券以外の収入が予想を下回ったことが影響し、第2四半期の収益予想を修正したため、株価は5.7％下落した。
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