ウォルマート・インク(NYSE:WMT)は、JD.com社(NASDAQ:JD)への投資の一部を売却しようとしており、37億4000万ドルもの資金調達を計画している。売却されるのは1億4,450万株の米国預託株式で、価格は24.85ドルから25.85ドル。モルガン・スタンレーがブローカー・ディーラーとしてこの取引を扱っている。
ウォルマートは声明で、JD.comが過去8年間に両社のパートナーシップにもたらした価値を認めた。小売大手は、JD.comとの商業的関係を維持する一方で、ウォルマート・チャイナやサムズ・クラブなど中国での事業に重点を置く意向を強調した。同社は、他の戦略的優先事項に資本を配分することを目指している。
株式売却の発表はJD.comの株価に影響を与えた。香港に上場している株式は、水曜日の取引開始早々に10％以上の下落を見た。同様に米国上場株も、ブルームバーグによる株式売却計画に関する最初の報道を受けて、火曜日の市場外取引で10％下落し、25.50ドルで取引を終えた。
JD.comはコメントを控えている。モルガン・スタンレーも株式売却に関する問い合わせには回答していない。
ウォルマートは現在、JD.comの筆頭株主で、中国のeコマース企業の株式5.19％を保有している。両社の関係は、2016年にウォルマートが5％の株式と引き換えに、中国のオンライン食料品プラットフォームであるYihaodianをJD.comに売却したことから始まった。
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