Nathan Layne James Oliphant
[ハイアリア(米フロリダ州) 8日 ロイター] - 来年の米大統領選に向けた共和党の候補者選びで首位に立つトランプ前大統領は8日、フロリダ州ハイアリアで開いた集会で、自身に対する刑事裁判をキューバやその他の抑圧的な国々における政治的訴追になぞらえた。ヒスパニック系有権者にアピールする狙いがある。
ハイアリアはヒスパニック系が多い。共和党の第3回候補者討論会が開かれたマイアミの近郊に位置するが、トランプ氏は討論会を欠席した。
ヒスパニック系有権者には、キューバやニカラグア、ベネズエラといった抑圧的な政権から逃れてきた人も多い。ヒスパニック系は米有権者の中で最も大幅に増加している人種グループで、トランプ陣営は本選に向けて支持固めに特に力を入れている。
トランプ氏はスポーツスタジアムに集まった数千人の支持者を前に「キューバ政権と同じように、バイデン政権も政敵を刑務所に入れようとしている。米国の民主主義を危険にさらしているのはわれわれではない。救っている側だ」と訴えた。
9月に行ったロイター/イプソスの世論調査では、ヒスパニック系の回答者の38%がバイデン氏に投票すると答え、トランプ氏に投票するとの回答は36%だった。