[1日 ロイター] - 仏鉱山大手エラメットのクリステル・ボリ最高経営責任者(CEO)は、フェロニッケル取引でロンドン金属取引所(LME)が国際指標の地位を失ったとの見方を示した。ブルームバーグが1日に報じた。
同氏は上海期貨交易所(SHFE)が指標市場になったと指摘した。
LMEについては「市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)と倉庫に保管されている現物との乖離が拡大している」との見解を示し、ニッケルの純金属としての使用が減っているにもかかわらず、LMEでは純金属の価格決定が行われているところに問題があるとした。
フェロニッケルはステンレス原料で、報道によると、エラメットは世界第2位のフェロニッケル生産会社と自称している。