[北京 7日 ロイター] - 中国共産党系の証券時報は7日の論説で、米ゴールドマン・サックスによる中国大手銀行の投資判断引き下げは「悲観的な仮定」に基づくものであり、中国国内銀行のファンダメンタルズ(基礎的条件)を弱気とするのは得策ではないと指摘した。
ゴールドマンは5日のリポートで、中国農業銀行の投資判断を「中立」から「売り」に引き下げ、中国工商銀行と興業銀行は「買い」から「売り」に引き下げた。
これを受けて香港上場の中国本土銀行株は売りが優勢となった。
ゴールドマンはリポートで、中国の銀行の地方政府債務に対するエクスポージャーが収益に影響を及ぼす可能性があると投資家は懸念していると指摘している。
証券時報は、中国の政策当局者はインフラ投資促進に向けた取り組みを強化しており、地方政府の隠れ債務の問題に対処していると説明した。
証券時報の論説についてゴールドマンからのコメントは得られていない。