[ロンドン 13日 ロイター] - イーサリアム・ブロックチェーン上で発行される仮想通貨イーサは、12日に実施したソフトウエアの大規模なアップグレード後に、投資家による資金の引き出しに遅れが生じている。
「シャペラ」と呼ばれる今回の大型アップグレード前には、投資家はステーキング(イーサを一定期間保有してブロックチェーンのセキュリティーに寄与すること)の報酬が引き出せなかった。アップグレードにより300億ドル相当以上のイーサが引き出せるようになるはずだった。
ブロックチェーンデータ会社ナンセンによると、13日時点で14億ドル相当程度が引き出しを待っている。
仮想通貨交換業大手バイナンスによると、ユーザーは19日からステーキング商品からのイーサ引き出しが可能になり、こうした取引の処理に「15日から数週間」かかりそうだという。
イーサリアムの普及を進めるイーサリアム財団はコメントを出していない。