22日の香港市場はまちまち。
主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比60.69ポイント(0.26%)高の22997.91ポイントと反発する半面、本土企業株で構成されるH株指数は3.52ポイント(0.04%)安の9602.65ポイントと小幅に続落した。
売買代金は694億6300万香港ドル(19日は758億2800万香港ドル)。
引けにかけて上げに転じる流れ。
時間外取引のWTI原油先物急落を嫌気して売りが先行したものの、下値は固く、引けにかけて買い戻しが活発化した。
中国工商銀行(1398/HK)が1.0%高、中国建設銀行(939/HK)が0.7%高、交通銀行(3328/HK)が1.4%高としっかり。
政府系機関が本土市場で時価総額の大きい銀行株を買い入れた——とする観測が材料視された。
そのほかハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.1%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.6%高と上げが目立った。
インターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は1.5%高の204.80香港ドルと反発。
上場来高値を2営業日ぶりに切り上げた。
同社が17日に報告した4~6月期業績は事前予想を上回る内容。
四半期ベースの過去最高益を更新した。
業績動向を材料にした個別株の動きでは、薬品卸で中国最大手の国薬HD(サイノファーム・グループ:1099/HKが2.3%高と反発。
中間期の3割増益が好感された。
このほか増益を明らかにした銘柄では、不動産デベロッパー中国大手の万科企業(チャイナ・ヴァンカ:2202/HK)が1.7%高、風力発電用ギアで中国最大手の中国高速伝動設備集団(658/HK)が10.9%高と値を上げている。
一方、電車・自動車部品メーカーの株洲中車時代電気(3898/HK)は8.5%安と急落。
中間業績が6%増益にとどまり、予想に届かなかったことが失望売りを誘った。
証券ブローカー中国大手の華泰証券(HTSC:6886/HK)は0.8%安。
中間期の6割減益が売り材料視された。
【亜州IR】