[東京 17日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 123.38/40 1.0660/64 131.53/57 午前9時現在 123.26/28 1.0685/89 131.71/75 NY午後5時 122.84/89 1.0685/90 131.61/65
午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の123円前 半。堅調な株価に支えられ、パリ同時多発攻撃後のリスクオフ地合が後退し、逃避先通貨 として買われていた円が売り戻される流れとなった。
朝方から株高を織り込みながらドル/円は底堅く推移し、仲値公示にかけては実需筋 に加えて機関投資家によるドル買い/円売りも出たもよう。 午後に入ってドルは、123円半ばの上値抵抗線が意識され、123.40円付近で の足踏み状態が続いた。また、123.50円には短期筋や個人投資家を中心にまとまっ た利益確定売り注文が観測され、「上抜けには追加材料が必要」(国内金融機関)という 。
金融市場ではパリ同時多発攻撃をきっかけとするリスク回避が後退しつつある。 しかし、「市場では9.11の時と今回が異なるとの認識を持っている参加者が多い が、共通点もあり、これですべてが終息したと楽観すべきではないだろう。さらに今回は 、9.11時に比べ、政治的存在感を増したロシアや中国などが、問題を複雑にしている 」(国内エコノミスト)との声も出ていた。
米商品先物取引委員会(CFTC)が16日発表したIMM通貨先物の非商業(投機 )部門の取組(11月10日までの1週間)によると、円の売り越しは、前週の4万37 87枚から8月以来の高水準となる6万6888枚に増加した。円ショートのカバーに対 する警戒レベルは「10万枚超えがひとつの目安。まだのりしろはある」(国内金融機関 )との見方が出ていた。
市場では「きょう発表される米CPIなどの経済指標で米早期利上げ観測が強まるか がポイントになりそうだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。
(為替マーケットチーム)