19日のドル・円相場は、東京市場では106円33銭から105円68銭まで下落。
欧米市場でドルは106円53銭まで反発したが、105円88銭まで反落し、106円13銭で取引を終えた。
本日20日のドル・円は、106円前後で推移か。
米長期金利の低下を意識してリスク選好的なドル買いはやや抑制される見込み。
国際通貨基金(IMF)は19日、今年の世界経済の見通しについて、成長が上向くとの見通しを変更した。
IMFの世界経済見通しによると、今年の世界経済の成長率見通しは+3.1%で4月時点の+3.2%から引き下げられた。
2016年の成長率は2015年と同じ水準になるとした。
IMFは17年の成長率見通しは従来予想の+3.5%から+3.4%に引き下げた。
IMFは英国が欧州連合(EU)から離脱してもEUの当局者と新たな貿易協定を締結し、経済障壁が離脱後に高まることは回避されると想定している。
ただし、市場関係者の間では、貿易交渉の難航は英国とEU双方にとって打撃となり、英国経済は景気後退に陥る可能性があるとの見方が広がっている。
また、EU離脱によって国際金融センターとしてのロンドンの地位低下は避けられないとの声も聞かれており、IMFは多くの金融機関がユーロ圏に移転することによって、英国での消費や投資行動は縮小すると予測している。
大規模な資本流出はポンド安の要因となるが、ポンド相場のさらなる下落によってリスク回避的な円買いが再び強まる可能性があるとの声が聞かれている。