■NY株式:ダウは8ドル安、先物オプション決済日で含み損確定の動きも
NYダウ ナスダック
終値 :19843.41 終値 :5437.16
前日比:-8.83 前日比:-19.69
始値 :19909.01 始値 :5467.82
高値 :19923.17 高値 :5474.58
安値 :19821.00 安値 :5426.01
16日の米国株式相場は下落。
ダウ平均は8.83ドル安の19843.41、ナスダックは19.69ポイント安の5437.16で取引を終了した。
トランプ政権への政策期待から買いが先行。
しかし、オプションや先物の決済日が重なるクアドプル・ウィッチングで出来高が膨らんだほか、節税目的で年末までに含み損を確定しようとする動きが散見され、引けにかけて上げ幅を縮小し下落する展開となった。
セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方で運輸や半導体・半導体製造装置が下落した。
百貨店のノードストローム(JWN)はJPモルガンによる投資判断引き下げを受け、下落。
ソフトウェアのオラクル(ORCL)は売上高が予想を下振れ、軟調推移。
医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)はC型肝炎治療薬を巡る特許侵害訴訟で、同業メルクに対して25億ドルの支払いを命じる判決を受け、売られた。
一方で、ファストフードのチポトレ・メキシキカン・グリル(CMG)は、筆頭株主であるパーシング・スクエア・キャピタルとの取り決めで取締役4人を新たに指名したことが明らかとなり、上昇した。
来週はFOMCやクアドプル・ウィッチングが通過したことで、クリスマス休暇に入る市場関係者も多く、週を通じて閑散取引となることが予想される。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米中関係悪化懸念が浮上、ドル高一服、118.43円→117.47円
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円41銭まで上昇後、117円47銭へ反落し、117円98銭で引けた。
米11月住宅着工件数が予想を下回ったほか、「中国海軍が南しな海の国際水域において米国の水中ドローンを奪取した」と、メディアが報じたため、米中関係の緊迫化懸念が広がり一時ドル売り、円買いが加速。
その後、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が2017年に3回以上の利上げを予想していると言及、米国の利上げ加速の思惑を受けたドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.0401ドルまで下落後、1.0474ドルまで反発し1.0452ドルで引けた。
ユーロ・円は、123円49銭から122円84銭まで下落。
ポンド・ドルは、1.2404ドルから1.2509ドルへ上昇した。
ドル・スイスは、1.0312フランから1.0242フランへ下落した。
■NY原油:反発で51.90ドル、ロシアが減産合意を守る姿勢を示す
NY原油は反発(NYMEX原油1月限終値:51.90↑1.00)。
高値は2時00分の52.02ドル、安値は23時02分の51.05ドル。
ロシアのノバク・エネルギー相は、国営石油会社ロスネフチなどロシア全石油会社が石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国で決めた減産に従うことで合意と明らかにしている。
非加盟国最大の産油国であるロシアが、減産合意を守る姿勢をとったことが買い材料視された。
一方、石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した米国での石油掘削に使用する設備(リグ)は前週比で増加している。
市場の反応は限定的だったが、シェールガス・オイル開発の活発化は原油価格の重しとなる公算が大きい。
日足チャートでは、マドを伴う急騰後、長い上影(上ひげ)を残している。
50ドル台での値固めを試す展開に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 22.66ドル -0.51ドル(-2.20%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.71ドル -0.30ドル(-0.70%)
ゴールドマン・サックス(GS)238.90ドル -4.22ドル(-1.74%)
インテル(INTC) 36.31ドル -0.48ドル(-1.30%)
アップル(AAPL) 115.97ドル +0.15ドル(+0.13%)
アルファベット(GOOG) 809.84ドル -5.81ドル(-0.71%)
フェイスブック(FB) 119.87ドル -0.70ドル(-0.58%)
キャタピラー(CAT) 92.58ドル -1.96ドル(-2.07%)
アルコア(AA) 29.40ドル -0.39ドル(-1.31%)
ウォルマート(WMT) 70.98ドル -0.10ドル(-0.14%)
スプリント(S) 8.24ドル -0.21ドル(-2.49%)