[アンカラ 10日 ロイター] - トルコ、シリア、ロシア、イランの4カ国は10日、モスクワで外相会合を開き、シリア内戦で長年敵対関係にあったトルコとシリアの関係再構築に向け協議を行った。
トルコのチャブシオール外相は、テロリズムとの戦いでの協力のほか、トルコに流入したシリア難民の帰国に向けた協力の必要性を会談で強調したとツイッターに投稿。シリアの政治プロセスの前進と領土保全についても協議したと明らかにした。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、シリアのメクダド外相は「過去数年間の全てのマイナスの出来事にもかかわらず、シリアとトルコには機会がある」と表明。トルコを含むすべての外国軍隊の不法駐留を終わらせることがシリアにとっての優先事項となると述べた。
ロシア外務省は声明で、会合は「前向きで建設的」だったと指摘。各国の外務次官がシリアとトルコの関係を前進させる工程表を作成すると明らかにした。
シリアとトルコの国防相は昨年12月にモスクワで会談。ロシアはシリアの主要な同盟国で、トルコとの和解を後押ししている。
この日は、シリアのアサド大統領が19日にサウジアラビアで開催されるアラブ連盟首脳会議に招待されたことも判明。シリアの孤立は解消されつつある。