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前場に注目すべき3つのポイント~受け渡しベースで年内最終、年末高を意識した仕込みの日になるか

発行済 2016-12-27 08:24
更新済 2016-12-27 08:33
前場に注目すべき3つのポイント~受け渡しベースで年内最終、年末高を意識した仕込みの日になるか
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27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:受け渡しベースで年内最終、年末高を意識した仕込みの日になるか
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し
■前場の注目材料:ティビィシィ・スキヤツトがジャスダックに新規上場





■受け渡しベースで年内最終、年末高を意識した仕込みの日になるか


26日の米国市場はクリスマスの振替休日で休場。
市場参加者が限られるなか、本日も前日同様にこう着感の強い相場展開になろう。
また、前日は日銀のETF買入が入っていたが、輸出関連や銀行株が弱く、大型株主導で終日軟調に推移していた影響もあり、日経平均は一時上昇に転じるものの、大引けでのプラス圏キープとはならなかった。


日経平均の日中値幅は50円程度と狭いレンジであり、日銀のETF買入が下支えとして意識されるものの、日経平均を大きく押し上げることが出来なかったため、やや慎重姿勢につながりやすい。
そのため、休場明けの海外投資家の資金流入を待つことになりそうである。
また、円相場が1ドル117円台前半とやや円高に振れて推移していることも手掛けづらくさせそうだ。


その為、物色は個人主体の材料株に向かいやすく、出遅れ感のある低位材料株や中小型株に短期の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
昨日はブロックチェーン関連の一角が動意付いていたが、引き続き目新しさはないものの、ブロックチェーン、IoT、AI、自動運転などのテーマ株の循環物色になろう。


その他、来年1月から大阪府・市と北九州市の国家戦略特区で、最短2泊3日で泊められる「民泊」事業が始まる。
民泊も長く低迷して出遅れ感が意識される銘柄も多く、水準修正を意識した物色もありそうだ。
なお、本日が受け渡しベースで年内最終となり、28日からは1月相場入りとなる。
個人の節税対策売りも通過し、ディーラー等も動きやすくなろう。
海外勢も帰ってくることから、年末高を意識した仕込みの日になるかが期待される。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り420万株、買い410万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。



12月19日(月):400万株の買い越し
12月20日(火):110万株の売り越し
12月21日(水):140万株の売り越し
12月22日(木):430万株の売り越し
12月26日(月):120万株の売り越し



■前場の注目材料


・東芝 (T:6502)、特損1000億円規模
・民泊、大阪と北九州の「特区」、最短2泊3日
・11月外食売上高1.7%増
・11月の民生用電子機器の国内出荷額3.1%増
・ヤフー (T:4689)、石油元売大手のコスモエネルギーと組み、ネット上で新車販売
・キリンHD (T:2503)、磯崎社長「ビール系飲料のブランド再編も視野」
・三井化学 (T:4183)、17年に投資枠200億円の規模のCVC立ちあげ、ロボや自動運転に投資
・日本製紙 (T:3863)、花粉少ないスギを量産、事業化目指す
・旭硝子 (T:5201)、東工大と有機EL向け新素材を開発
・KDDI (T:9433)、17年1月にIoTの低価格通信サービス向けに専用パック

・ティビィシィ・スキヤツト {{|0:}}が東証ジャスダックに新規上場


☆前場のイベントスケジュール



・10:30 中・11月工業利益(10月:前年比+9.8%)


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