[ニューヨーク/ベンガルール 21日 ロイター] - 格付け会社フィッチは21日、米ハワイ州最大の電力会社ハワイアン・エレクトリック・インダストリーズの信用格付けをジャンク級(投機的等級)に引き下げた。同州マウイ島で発生した山火事に関連し責任を問われる可能性を指摘した。
ムーディーズ・インベスターズ・サービス、S&Pグローバル・レーティングも同社をジャンク級に格下げしている。
フィッチは長期発行体デフォルト格付けを「BBBプラス」から「B」に引き下げ、さらに格下げ方向で見直す「ウォッチネガティブ」に指定した。
今回の措置は、同社の設備が山火事の原因と判断された場合に大きな責任を問われるリスクを反映していると説明した。
原因は引き続き調査中となっているが、強風で送電線が吹き飛ばされ山火事になる恐れがあるという警告にもかかわらず、同社が送電線を遮断しなかったとして集団訴訟が起こされている。