日本製鉄 (T:5401):1562.5円(-143.5円)急落。
前日に第1四半期決算を発表、事業利益は606億円で前年同期比33.1%減、停電の影響などによって市場予想を下回った。
それ以上に、新たに発表された通期見通しが嫌気される形になっている。
通期事業利益は1500億円で前期比55%減益の水準、市場予想を1000億円程度下回っている。
生産数量、スプレッドともに市場想定を上回る悪化見通しにあり、今後の減損リスクも考慮すると、事業環境の厳しさは市場の想定を上回るとの見方に。
銀座ルノア (T:9853):1014円(+32円)大幅続伸。
20年3月期第1四半期(19年4-6月)の営業利益を前年同期比88.3%増の2.30億円と発表している。
売上高が4.2%増の20.82億円に拡大する一方、売上原価と販管費が低下し、利益を押し上げた。
通期予想の営業利益は前期比31.9%増の6.14億円で据え置いた。
進捗率は37.5%に達しており、上方修正への期待が広がっている。
株価が200日移動平均線を上抜けたことも買いを後押ししているようだ。
インタワクス (T:6032):608円 -ストップ安売り気配。
前日に発表した第1四半期決算がネガティブなインパクトにつながっている。
営業利益は0.2億円で前年同期比84.6%減益、通期では9億円、前期比70.8%の大幅増益予想であり、想定外の低調スタートとなっている。
主力のM&S事業が、一部大手企業の採用意欲低下や求人企業への提案不足などによって大幅減益となった。
業績下振れ、さらには減配懸念なども強まる形へ。
前日に期待感先行で大きく上げた反動も。
安川電 (T:6506):3470円(-175円)大幅続落。
トランプ米大統領は、現時点で制裁関税の対象となっていない中国からの輸入品3000億ドル相当に対して、9月1日から10%の関税を課すと発表、関税率を後に引き上げる可能性も示唆している。
中国が米農産物の購入を増やしていないことに対応したようだ。
これによって、対中貿易戦争の激化が想定されることになり、同社などFA関連機器メーカーや電子部品各社などには、中国需要の一段の減少が警戒される状況となっている。
アクリート (T:4395):812円(+21円)大幅高。
7&iHD (T:3382)がスマートフォン決済サービス「セブンペイ」を9月末で終了すると発表し、「2段階認証の検討が不十分だった」と会見で説明したことが材料視されている。
2段階認証は、IDとパスワードに加え、SMSやアプリなどを使って利用者を確認する仕組み。
2段階認証の需要が増加すれば、SMS配信サービスを提供するアクリートの利益拡大につながるとの思惑から買いが入っているようだ。
カシオ計 (T:6952):1348円(+97円)急騰。
前日に発表した第1四半期決算が好感される。
営業利益は75億円で前年同期比13.9%増益、市場コンセンサスを10億円程度上回っている。
通期予想315億円、前期比4.1%増益に対しても順調なスタート。
腕時計の構造的な市場縮小、中国景気減速の影響などで、通期では会社計画下振れがコンセンサスとなっていたが、懸念されていた腕時計の好調が業績をけん引する形になっており、ポジティブなサプライズが優勢となっている。
ETSHD (T:1789):641円(-56円)急反落、19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の営業利益を前年同期比49.3%減の0.32億円と発表している。
電気工事業で受注高は順調に推移したものの、前期繰越工事高が少なかったことなどが響き、利益が縮小した。
通期予想は前期比68.1%増の3.09億円で据え置いた。
進捗率は10.4%にとどまっており、計画未達への懸念から売り優勢となっている。
動物高度医療 (T:6039):2415円(+156円)急伸。
20年3月期第1四半期(19年4-6月)の営業利益を前年同期比42.9%増の1.12億円と発表している。
飼い主のかかりつけ動物病院(一次診療施設)と連携して高度医療への取り組みを続けるなどした結果、初診数が10.0%増、手術数が16.8%増に拡大し、利益を押し上げた。
通期予想は前期比3.2%増の4.10億円で据え置いている。